結論|3つに分けて考えると混乱しません
| 言葉の意味 | 日本での扱い | |
|---|---|---|
| ニードル脱毛 | 法律上も「永久脱毛」 | 医療機関・有資格者が行う |
| 医療レーザー脱毛 | 「永久減毛」 | 医師でなければできない |
| 光脱毛(サロン) | 「除毛・減毛」 | 永久脱毛とは名乗れない |
この3行が全部です。以下、ひとつずつ書きます。
FDAが分けているのは「除去」と「減毛」
まず、よく引き合いに出されるアメリカの話から。
アメリカの規制当局(FDA)は、脱毛の方法を2つの言葉で分けています。
- Permanent Hair Removal(永久脱毛) = ニードル脱毛(電気脱毛)
- Permanent Hair Reduction(永久減毛) = 医療レーザー脱毛
レーザー脱毛に認められているのは「除去」ではなく「減毛」のほうです。つまり、毛がゼロになって二度と生えてこない、という意味ではありません。
「1か月後の再生率20%以下」という数字について
SNSでよく「FDAの定義では、最終施術から1か月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛」という説明を見かけます。
この数字自体は広く紹介されていますが、調べた範囲で言うと、これはFDAではなく米国電気脱毛協会(American Electrology Association)の定義として紹介されているものです。しかも僕が協会の公式サイトを見に行った限りでは、この文言を見つけられませんでした。
数字の出どころが曖昧なまま「だから光脱毛でも永久脱毛です」と結論だけ持っていくのは、少し乱暴だと思います。
言いたいことの本筋は正しいです。永久脱毛は「一生ゼロ」ではなく「自己処理がいらない状態」を指す。ここは僕も同意します。ただ、根拠の置き場所は正確にしたほうがいい。
日本では、サロンは「永久脱毛」と名乗れません
ここが2つ目の、そしてもっと大事なところです。
日本には厚生労働省の通知があります。レーザーなどの強い光を毛根に当てて、毛乳頭や皮脂腺開口部を破壊する行為は「医行為」にあたる、というものです(平成13年11月8日 医政医発第105号)。
医行為なので、医師でなければ行えません。エステサロンのスタッフがやれば医師法違反になります。
では、街にたくさんあるサロンの光脱毛は何なのか。
日本エステティック振興協議会は、サロンで行う「美容ライト脱毛」を、毛の幹細胞を破壊しない範囲で行う除毛・減毛と定めています。破壊しないから合法、という整理です。
つまり日本では、
- 毛を作る組織を壊す = 医療行為 = サロンではできない
- サロンの光脱毛 = 壊さない範囲の除毛・減毛
となります。「光脱毛でも永久脱毛ができる」と書いてある広告やSNS投稿を見たら、そこは疑ったほうがいいです。少なくとも日本のサロンが自分でそう名乗ることは認められていません。
それでも「サロンは意味がない」は言いすぎです
ここまで読むと「じゃあサロンは無駄なのか」と思うかもしれません。僕の答えははっきりノーです。
僕の実際の結果を書きます。
| 部位 | 受けた場所 | 回数 | 今の状態 |
|---|---|---|---|
| ヒゲ6部位 | 姫路の美容脱毛(光脱毛) | 12回 | 青ひげは綺麗さっぱりなくなった |
| 足全体 | 姫路の美容脱毛(光脱毛) | 15回 | ほぼツルツル。自己処理は3〜4ヶ月に1回 |
| 脇 | 姫路の美容脱毛(光脱毛) | 8回 | 効果が出たので8回で終了 |
青ひげが消えたのは、姫路のサロンだけの結果です。 大阪の医療脱毛に通い始めたのは、そのあとです。
法律上「永久脱毛」と名乗れないことと、実際に毛が減って生活が変わることは、別の話です。ここを混同した「サロンは意味がない」という言い方には、僕は乗れません。
3つの違いを、現実的な目線で並べる
呼び方の話はここまでにして、選ぶときに効いてくる違いを並べます。
| 光脱毛(サロン) | 医療レーザー | ニードル | |
|---|---|---|---|
| 誰がやるか | エステティシャン等 | 医師・看護師 | 有資格者 |
| 回数の目安 | 多い | 少ない | 部位による |
| 痛み | 弱い | やや強い | 強い |
| 1回の金額 | 安い | 高め | かなり高い |
| 白髪・産毛 | 苦手 | 苦手 | 対応できる |
| 言葉の扱い | 除毛・減毛 | 永久減毛 | 永久脱毛 |
僕の回数の実際は、サロンでヒゲ12回でした。医療なら5〜8回が目安と言われるので、確かに回数はかかっています。そのぶん1回が安く、痛みも弱い。
どれが正解かではなく、何を優先するかで変わるというだけです。
- 早く終わらせたい、ツルツルにしたい → 医療
- 痛みが不安、まず試したい、予算を抑えたい → サロン
- 白髪がある、一部だけ確実に消したい → ニードル
→ 医療脱毛のレーザーは3種類 → なぜ医療脱毛ではなくサロンを選んだのか
ゴールは「ゼロ」ではなく「気にならない」
最後に、僕が2年通って一番はっきりしたことを書きます。
目指すべきは毛がゼロの状態ではなく、毛を気にしなくていい生活です。
僕は今でも口角にほんの少し毛が残っています。でも毎朝の処理は電動シェーバーで30秒。顔全体にカミソリを当てていた頃とは比べものになりません。他人から「口角だけ残ってるね」と言われたことも一度もありません。
これが「永久脱毛」と名乗れる状態かどうかは、正直どうでもいいと思っています。生活が変わったかどうかが全部です。
まとめ
- 永久脱毛は「一生ゼロ」ではない。「自己処理がいらない状態」を指す
- FDAが分けているのは、ニードル=永久脱毛/レーザー=永久減毛
- 「1か月後の再生率20%以下」はFDAではなく米国電気脱毛協会の定義として紹介されているもの。出どころは曖昧
- 日本では、サロンの光脱毛は「除毛・減毛」。永久脱毛とは名乗れない(医師法の通知)
- ただしサロンでも毛は減る。僕の青ひげは姫路のサロンだけで消えた
- 選ぶ基準は「本物かどうか」ではなく、予算・通える頻度・痛みへの強さ
「光脱毛は意味がない」も、「光脱毛でも永久脱毛できる」も、どちらも言いすぎです。言葉の定義と、自分の生活が変わるかどうかは、分けて考えてください。
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