レーザーは「波長」で3種類に分かれる

レーザーは光の波長(単位はnm=ナノメートル)が違うと、肌のどこまで届くかメラニン(黒い色素)にどれだけ反応するかが変わります。医療脱毛で使われるのは、主に次の3つです。

レーザー波長届く深さメラニンへの反応
アレキサンドライト755nm浅い強い
ダイオード800〜810nm前後中くらい中くらい
ヤグ(YAG)1064nm深い弱い

この表が全部です。あとはここから逆算するだけで、それぞれの得意・不得意が説明できます。

アレキサンドライトレーザー|黒くて太い毛に強い

波長が短く、メラニンによく反応します。つまり黒くて太い毛を狙い撃ちするのが得意です。

3種類を比べた海外の研究でも、減毛率はアレキサンドライトが最も高かったと報告されています(アレキサンドライト65.6%/ダイオード46.9%/ヤグ42.4%。参照:Journal of the American Academy of Dermatology, 2003)。

一方で、メラニンによく反応するということは、日焼けした肌や地黒の肌では、毛ではなく肌のほうが光を吸ってしまうということでもあります。日焼けしていると照射を断られたり、出力を下げられたりするのはこのためです。

日焼けしていても脱毛はできるのか?

ダイオードレーザー|3つの中間で扱いやすい

波長も、届く深さも、メラニンへの反応も、ちょうど中間です。幅広い毛質・肌色に使いやすいのが特徴で、後述する「蓄熱式」の機械に多く採用されています。

とがった強みはありませんが、そのぶん外れにくい、という位置づけです。

ヤグレーザー|根深い毛と日焼け肌に対応できる

波長が一番長く、肌の深いところまで届きます。ヒゲやVIOのような根が深い毛に向くと言われるのはこのためです。

そしてメラニンへの反応が弱いので、アレキサンドライトでは当てられない日焼け肌・地黒の肌にも照射しやすい。実際、肌の色が濃い人(フィッツパトリック分類のIV〜VI)には1064nmが適しているとされています(参照:Candela)。

ただし弱点もあります。

  • 痛みが強い。深くまで届かせるために高い出力が必要になりやすい
  • 細くて色の薄い毛は苦手。メラニンが少ない毛には反応しにくいため

「ヤグは薄い毛にも強い」と書かれているのを見かけることがありますが、少なくとも研究レベルでは、細く色の薄い毛にはアレキサンドライトやダイオードのほうが向くという結果が出ています。ここは覚えておいていいと思います。

3種類そろっているクリニックが有利な理由

ヒゲ1つとっても、毛の太さは場所によって全然違います。あごの毛は太くて濃い、ほほの毛は細くて薄い、というように混ざっています。

だから、機械が1種類しかないクリニックだと、どこかで必ず苦手な毛が出てくる。逆に3種類を使い分けられるクリニックなら、部位や毛質、そのときの肌の状態に合わせて選んでもらえます。

カウンセリングのときに「ここでは何種類のレーザーが使えますか」と聞くだけで分かります。料金や立地と同じくらい、聞いておいて損のない質問です。

「蓄熱式」と「熱破壊式」という、もうひとつの分け方

レーザーの種類とは別に、当て方にも2つのやり方があります。

方式やり方狙う場所
熱破壊式強い光を1発ずつ当てる毛根(毛乳頭)
蓄熱式弱い光を連射しながら機械を動かすバルジ領域(毛を作る指令を出す部分)

どちらが痛くて、どちらが効くのか。ここは比較した研究があります。同じ810nmのダイオードで比べたところ、

  • 痛みは蓄熱式のほうが明確に弱かった(10段階で平均2.7 対 3.6)
  • 6ヶ月後の減毛率は同じくらい(40.7% 対 33.5%)

という結果でした(参照:Lasers in Surgery and Medicine, 2014)。

効果はあまり変わらないのに、痛みは蓄熱式のほうが軽い。 痛みが不安でなかなか踏み出せない人は、レーザーの種類だけでなく、この照射方式も見てみてください。

→ 僕が実際に感じた痛み:脱毛の痛みはどれくらい?

僕が姫路で受けていたのは、そもそもレーザーではない

ここまで書いてきたのは、すべて医療脱毛(レーザー)の話です。

僕が姫路のサロンでのべ35回受けていたのは、美容脱毛(光脱毛)でした。医療機関ではないので、レーザーは使えません。光の強さも、医療と比べて弱く設定されています。

それでも、あごひげは5〜6回で薄くなるのが分かり、青ひげは綺麗さっぱりなくなりました。回数はかかりましたが、サロンでも効果は出ます。

その上で、口角に残ったぶんの仕上げのために、今は大阪の医療脱毛に通っています。

なぜ医療脱毛ではなくサロンを選んだのか

カウンセリングで聞くといいこと

この記事の内容を、そのまま質問の形にするとこうなります。

  1. ここでは何種類のレーザーが使えますか
  2. 僕の毛質・肌の色だと、どれを使うことになりますか
  3. それは蓄熱式ですか、熱破壊式ですか
  4. 日焼けしたら、照射できない時期はありますか
  5. 痛みが強いとき、麻酔は使えますか(いくらですか)

全部、無料カウンセリングで聞けることです。答えに詰まるクリニックなら、それも判断材料になります。

まとめ

レーザー得意な毛日焼け肌痛み
アレキサンドライト黒くて太い毛苦手
ダイオード幅広く対応
ヤグ根深い毛対応しやすい強め
  • レーザーは波長の違いで3種類。得意な毛と肌色が違う
  • ヒゲの中にも太い毛と細い毛が混ざっているので、3種類そろっているクリニックが有利
  • 当て方には蓄熱式と熱破壊式があり、効果は同程度で、蓄熱式のほうが痛みは軽い
  • 何が使えるかは、カウンセリングで聞けば全部分かる

料金と立地で絞ったあと、最後の1院を決める段階で効いてくる情報だと思います。

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